車を購入した時の仕訳で注意するところは、消費税の課税区分、メンテンアンスパックなどの前払い的な費用、リサイクル料金の処理しかたです。
下記のような見積書を例に仕訳をしていきます。
車両購入の仕訳の仕方
- 資産計上する車両の金額を探します。
- 諸経費で、消費税の課税分を抜き出します。
- 諸経費で、消費税非課税不課税分を抜き出します。
- 経費にならないリサイクル料を抜き出します。
- メンテナンスパック等の複数年分の整備代等の前払い分を抜き出します。
見積書の①の車両本体価格-値引き金額+メーカーオプション+付属品の金額、3,976,912円が資産計上の車両の価格です。税抜にすると、3,682,326円です。
諸経費の消費税課税部分の抜き出し。諸経費については、見積書の「C」の付帯費用をみていきます。
「OSS申請代行 22,896円」、「リサイクル料の資金管理料 290円」、「希望番号 4,212円」の合計27,398円が消費税課税取引の諸費用です。
諸経費の消費税非課税不課税の抜き出し。消費税の不課税
「自動車税 26,300円」今回は0円ですが、重量税や自動車取得税があれば不課税で。
消費税の非課税
「自賠責保険料 35,950円」、「預り法定費用 3,240円+2,700円」、「希望ナンバー法定費用 2,660円」
リサイクル料「預りリサイクル料預託金 12,840円」は「仮払金」等で資産計上しておきます。
メンテパック等メンテナンスパック等は、次回の車検まで等と期間があるので、「前払費用」で計上して期末に経費に振替を行います。
オイルボトルキープ等の場合は、一括経費算入が多いです。販売店側では、実際のオイル交換の時に課税売上に計上でしょうから、見積書では消費税の課税扱いになっていません。
オイルを買っているので、買う側は消費税の課税仕入れになるので、今回は車両費で計上を行います。
諸経費の課税分は、27,398円+12,000円=39,398円で税抜36,479円で計上しています。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | 摘要 |
車両運搬具 | 3,682,326円 | |||
車両費 | 36,479円 | 諸経費 課税分 | ||
租税公課 | 26,300円 | 自動車税 | ||
車両費 | 44,550円 | 諸経費 非課税 | ||
仮払消費税 | 297,505円 | |||
仮払金 | 12,840円 | リサイクル料 | ||
現金 | 4,100,000円 |
車両購入でローンを使った場合
仮に2,000,000円をローンで支払う場合、上記の仕訳の現金が2,100,000円になり、借入金が2,000,000円となります。
2,000,000円を60回支払いで、割賦手数料が314,356円だった場合の追加の仕訳。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | 摘要 |
借入金 | 2,314,356円 | **クレジット | ||
前払費用 | 314,356円 |
314,356円÷60=5,239円 で、支払利息で 1ヵ月分を5,239円として計算して経費に算入します。
今期が10ヶ月分あるとした時の仕訳。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | 摘要 |
支払利息 | 52,390円 | 前払費用 | 52,390円 | 5,239円×10 |
車検時の仕訳
まとめ
- 消費税の課税、非課税、不課税の区別に注意。
- リサイクル料は、資産計上をする。
- メンテンアンスパックなどの前払いの整備料については、前払費用で。
- オイルのボトル買いくらいであれば、購入時に経費でもよい。
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