A社に売上の請求書をだして、A社から仕入の請求書が届くような場合があります。
例えば、A社に1,000,000円の請求をすればA社から1,000,000円の入金があります。A社から400,000円の請求があれば、A社に400,000円の支払いをします。
A社は、はじめから1,000,000円を支払わず、600,000円を支払ってくる事があります。
売上請求したときの仕訳
売上を計上した時の仕訳
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | 摘要 |
売掛金 | 1,000,000円 | 売上 | 1,000,000円 | A社 |
売掛金の元帳
相手科目 | 摘要 | 借方 | 貸方 | 残高 |
売上 | A社 | 1,000,000円 | 1,000,000円 |
仕入等の請求をした時の仕訳
仕入等を計上した時の仕訳借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | 摘要 |
仕入 | 400,000円 | 買掛金 | 400,000円 | A社 |
相手科目 | 摘要 | 借方 | 貸方 | 残高 |
仕入 | A社 | 400,000円 | 400,000円 |
入金と支払を相殺した時の仕訳と元帳の動き
A社は600,000円を振込手数料864円を差し引いて振込んできました。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | 摘要 |
売掛金 | 1,000,000円 | A社 | ||
買掛金 | 400,000円 | A社 | ||
預金 | 599,136円 | A社 | ||
雑費 | 864円 | 振込手数料 |
この仕訳の結果
売掛金の元帳相手科目 | 摘要 | 借方 | 貸方 | 残高 |
売上 | A社 | 1,000,000円 | 1,000,000円 | |
買掛金 | A社 相殺 | 1,000,000円 | 0円 |
相手科目 | 摘要 | 借方 | 貸方 | 残高 |
仕入 | A社 | 400,000円 | 400,000円 | |
売掛金 | A社 相殺 | 400,000円 | 0円 |
これで、売掛金も買掛金も残高は0円になります。
継続取引のある相手先の場合、元帳の残高が「0円」になるとは限りません。相殺時の摘要には、「◯◯月分」と記載すると、残高の確認時に楽になると思います。
まとめ
ポイント
- 難しく考えることは無く、入金と支払の仕訳を同時に行うだけの事です。
- 仕訳をした後は、元帳で残高の確認をします。
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