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振込手数料を引いて払うか、引かずに支払うかについての仕訳

支出の処理

仕入や経費の支払いを、後日に銀行振り込みで支払いを行うことがあります。

この時に、振込手数料を引いて支払うか、引かずに支払うか、悩むことがあると思います。

 

振込手数料を引かないような場合について

多くの場合、給与、家賃、保険料は振込手数料を引かずに支払います。保険料の場合、「振込手数料は引いてお支払いください」と請求書に記載のある場合もあります。

給与や家賃は、振込手数料を引いて支払うと、貰う側はその分少ない金額が入金されるので、相手方からすれば未払扱いになることがあります。ほとんどの場合、振込手数料を引かないことが多いです。

 

振込手数料を引いて支払うような場合について

50,000円の仕入を行った場合。

借方 金額 貸方 金額 摘要
仕入 50,000円 買掛金 50,000円 ○○商店

支払い時の仕訳

借方 金額 貸方 金額 摘要
買掛金 50,000円 ○○商店
預金 49,676円 ○○商店
雑費 324円 振込手数料

振込手数料の仕訳は、雑収入等の収益の勘定科目で行うよりも、雑費や銀行手数料等の科目の反対仕訳で行うことが多いと思います。

消費税は課税取引で行います。仮払消費税は通常とは逆側の「貸方」に表記されます。

 

相手先によっては、振込手数料はお客様負担でお願いします、と請求書に記載されている会社もあるので、振込する場合は請求書での注意書きを確認します。

請求書に特別の記載が無い場合は、勝手に振込手数料を引いて支払うことは多いと思います。

ネットバンキングで行う場合、金融機関によっては振込金額の入力時に振込手数料は相手か自分かを選ぶことが可能な事もあります。

例えば、振込金額が50,000円の場合、50,000円を入力するだけで自動的に振込手数料を引いた金額で手続きされます。

 

ネットバンキング等の手数料について

口座手数料や振込手数料を支払うような場合。

借方 金額 貸方 金額 摘要
雑費 ***円 預金 ***円 ○○銀行

 

振込手数料が引かれて入金される場合について

振込手数料を差し引いて入金されてくることは多いです。

売掛金の50,000円が、振込手数料648円分を引かれて入金された場合の仕訳。

借方 金額 貸方 金額 摘要
売掛金 50,000円 ○○会社
預貯金 49,352円 ○○会社
雑費 648円 振込手数料

 

まとめ

ポイント

  • 給与や家賃は、振込手数料は引かないことが多い。
  • 仕入等の支払い時のは、振込手数料を引くことが多い。
  • 振込手数料を引く場合、相手の了承を得る事は少ない。

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